花器 三輪挿し 溶岩を、丸く抱く!




溶岩のような、まるいかたち
今日は陶芸会でした。
作ったのは、花器。三輪挿しです。
作りたかったのは、丸い形。でも、つるりと澄ましたものではなくて、どこか溶岩のような、自然のごつごつした気配が残るもの。頭の中にはその像だけがあって、あとは土に任せました。
はじまりは、ただの筒
最初はこんなものです。低くて、歪んでいて、まだ何にもなっていない。
でも、この段階が嫌いではありません。何になるか決まっていない土は、いちばん自由です。
背が伸びる
引き上げていくと、筒が立ち上がってきます。口はまだ荒れたまま。ここで急いで整えたくなるけれど、ぐっと我慢。整えるのは、もう少しあとでいい。
丸くなる
内側から張らせて、外から受ける。手のひらの中で、少しずつ球になっていきます。
ろくろ目が水平に走って、静かな形が現れる。この瞬間が、いちばん気持ちがいい。
そして、荒らす
ここからが今日の本番でした。
つるんと整った肌に、あらためて土を纏わせる。ごつごつした、溶岩のような面。
滑らかな球と、崩れた岩肌。ひとつの器の中で、ふたつが隣り合っています。
きれいなだけの丸だったら、たぶんつまらなかった。整えたからこそ、荒れたところが生きてくる。そんな気がしています。
三輪挿しなので、挿せる花は三本だけ。
たくさん飾らない。器がしゃべりすぎると花が消えるし、黙りすぎると花が浮いてしまう。そのあいだのどこかを、この溶岩の肌に探しました。
これから乾かして、焼きます。
窯の中で何が起きるかは、もう私の手を離れたところ。土と火が決めることです。ここから先は、ただ待つだけ。
その待っている時間も、けっこう好きです。
焼き上がったら、また載せます。