銀座の夜に浮かんだ曲

溶けきる前に

ローズピアノの音から始まった曲です。

グローヴァー・ワシントン・ジュニアの「Just the Two of Us」が昔から好きで、
とりわけあのローズpianoの響きが好きでした。
Cubaseに内蔵されているローズ音源を触っているうちに、
あの響きを自分の手でやってみたくなり、自分流のアレンジでまとめました。

歌詞は銀座で浮かびました。

たまに飲みに行きます。
といっても酒を楽しむというより、
その店の空気と、そこで動いている人たちを見ているのが好きです。
笑い方だけが上手くなっていく人。
名前と声を使い分けている人。
朝の光に敵わないまま、それでも帰る場所は自分で決めている人。

夜が明けるころ、グラスの氷が溶けきる。
けだるさの奥に、まだ子供のままの自分がいる。
泣くのは、悲しいからではなく、懐かしいから。

そういう一瞬の曲です。

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【歌詞】

みじかい夜が終わる
グラスの氷が溶けて
誰かの忘れた声が
まだここに残ってる

七丁目の灯りが消えて
タクシーの列 朝が滲んで
笑い方だけ 上手くなって
本当の顔は 置いてきたまま
アフターの席 薄いソーダ
時計は見ない 見ても同じ
誰かの自慢 相槌を打つ
それが仕事 それでいいはず

なのに 流れてきた この曲

けだるさの奥に
まだ子供の私がいて
この歌が触れてくる
懐かしさが 涙になる

着替えたドレス クローゼットの闇
名前も声も 使い分けて
銀座の夜は 優しい嘘で
朝の光に 敵わないまま
似合わない街と 言われたって
帰る場所なら 自分で決める
グラスの底の 溶けた氷が
昔の私に 似ている

けだるさの奥に
まだ子供の私がいて
この歌が触れてくる
懐かしさが 涙になる

どこかで 聴いた音がする
名前が ひとつだった頃

けだるさの奥に
まだ子供の私がいて
この歌が触れてくる
懐かしさが 涙になる

懐かしさが 涙になる

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